映画

October 12, 2006

よあけの道

ベルギーの道












*
LaLaLa LaLaLa(ラララ ラララ) 
Zingen Zingen(ズィンゲン ズィンゲン) 
Kleine Vlinders(クライネ ヴリンダース)

LaLaLa LaLaLa(ラララ ラララ) 
Zingen Vlinders LaLa(ズィンゲン ヴリンダース ラ ラ)


*くり返し(1回)

ミルク色の夜明け
見えてくる まっすぐな道
忘れないよ この道を
パトラッシュと歩いた
空に続く道を

*くり返し(2回)

間奏

*くり返し(2回)

こむぎばたけ波打ち
風に光る 風車
忘れないよ この道を
パトラッシュと歩いた
遠い遠い道を

*くり返し(2回)

リンゴばたけの向こうで
かわいいアロアが 呼んでる
忘れないよ この道を
パトラッシュと歩いた
長い長い道を

*くり返し(2回)




※実はこの歌ってかな〜り哀しい歌ってことは御存知ですか??

>忘れないよ この道を
>パトラッシュと歩いた
>空に続く道を


この歌を歌っている主体はもちろんネロです。
この部分で分かるように、「忘れないよ」と言っていることは、もう二度とネロはこの道を歩けないことを意味しています。

ということは…

あの名シーンでネロが現世のことを想いながら歌っている曲なんです!!


それに気付いてから僕は涙なしではこの曲が聞けない。



February 17, 2006

赤目四十八瀧心中未遂

Amazon.co.jp
人生に絶望し、尼崎へと流れ着いた青年・生島(大西瀧次郎)。焼き鳥屋で臓物を捌き、モツを刺しながら生きていた彼は、同じアパートに住む女・綾(寺島しのぶ)と知り合い、心と身体を通わせていく。やがて綾は「私をこの世の外へ連れてって」と与一を誘い、ふたりは赤目四十八瀧を登っていく…。
第119回直木賞を受賞した“最後の私小説作家”車谷長吉の同名小説を、『どついたるねん』などのプロデューサーとして知られ、『ファザーファッカー』で監督デビューを果たした荒戸源次郎が映画化。生と死、美と醜といった対比が陰影の濃い幻想的映像によって黙々とつづられていく。主演ふたりを含むキャストの個性を生かした作りになっているのもよく、日本映画ならではのじっくりした深みを感じされる力作になっている。寺島しのぶは本作と『ヴァイブレータ』の併せ技で、同年度の主演女優賞を総なめした。(増當竜也)



※この作品は人生に絶望し落ちぶれた30代のインテリが主人公が、社会の吹き溜まりのような町(原作でいうところの「温度のない町」)に流れ着き、そこで出会った人々に翻弄されるという話です。特にヒロインの綾にひどく心を魅かれていきます。

インテリ目線で社会の吹き溜まりの人々を見ているので、猥雑な風景もどこか一線を引くような、ファンタジックな印象を受けました。

現代の尼崎は、この作品に出てくるような町ではないので、この作品はある種ファンタジーともいえるかもしれないですね。
とはいえ、この作品に出てくる町並みは実際の尼崎をロケしているので、吹き溜まりのような町のなごりはあります。
小奇麗なマンションや活気のある大通りを避けて撮影して、昔の尼崎の雰囲気をうまく映像化したなぁと感心します。


この作品は好き嫌いがはっきり分かれると思います。
映像は綺麗だけど、2時間半も上映時間があり、話が分かりにくい。
特にキーワードが聞き取りにくいのが難点です。

僕はこの作品は非常に楽しめました。
僕は原作を読んでいたので、話の難解さはこれで補完できたし、なによりも幼き頃の尼崎の雰囲気をノスタルジックに見ることができました。
僕がこの映画を見ようと思ったのも、尼崎が舞台だったというのが大きいです。


他の方のレビューを見ると主人公を演じた大西瀧次郎さんも賛否両論でした。
否定的な意見としては、セリフが棒読み、大根役者、動きがぎこちないとの批判がありました。
確かに、原作のイメージからすると声が軽いかもしれないです。
しかし、大西さんは目の演技がいい!
インテリの主人公が異様な町の異様な人々を観察するという点では、この目の演技はとても効果的だと思いました。
大西さんは原作を読んで、どうしても主人公・生島与一を演じたくて仕方がなくて、監督に猛アピールして、この役を手に入れたらしいです。
彼のこの役に懸ける情熱が、映像を通して伝わってくるようでした。


ヒロイン役を演じた寺島しのぶさんは、原作でいうところの「べっぴんさん」タイプではないと思うけど、とても魅力的です。
このあたりに住む(昔の)尼の魅力的な女性をうまく演じていると思います。
寺島さんはこの作品で日本アカデミー主演女優賞をはじめ、各賞を総なめにして高い評価を受けています。


中盤のハイライトに与一と綾の濡れ場があります。
この濡れ場は、渇いた男女の情念がリアルに現されていて、生々しい迫力があります。


この映画はATG映画のような幻想的なカットが随所に見られます。
特に終盤の舞台、赤目四十八瀧の場面は美しい映像の連続です。
難解なカットもたくさんあるのだけれど、理解しようとせず、雰囲気を楽しめばいいと思います。
僕は映像の流れに身を任せて、ゆっくり楽しんだので、2時間半の上映時間も気になりませんでした。


赤目四十八瀧心中未遂の原作と映画は別の味わいを持っています。
原作は重厚な雰囲気で、映画は幻想的です。
僕は、原作を読んでから映画を見たのですが、時間がある人は、映画→原作→映画の順で鑑賞するといいかもしれません。
原作の小説は、再読した時にまたレビューを書きたいと思います。


赤目四十八瀧心中未遂公式サイト







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