パニック障害

September 11, 2010

心が折れた

先日、原付バイクに乗っていたら吐き気の発作に襲われた。
ひさびさのきつい発作で、その後2日くらい外出が困難なくらいだった。

発作は腸の不調からくる吐き気で、胃が気持ち悪いときはえずくと楽になるけど、腸からの吐き気をえずいたり嘔吐したことがないこともあり、またえずいたりしたらそのまま気を失いそうな恐怖感もあった。

原付バイクに乗っていると多少調子が悪くても気分が優れてきてストレス解消になっていたのに、こんなことになってショック。

その日は夕方から涼しくなるということで服部緑地までバイクで遠出した。
出かけるときはちょっと調子が悪かったけど、いつもみたいに気分が良くなるだろうと出発して、服部緑地に着くあたりではまあまあ不快感は取れていた。
しかし帰りの道中、江坂あたりでまた気分が悪くなり、水を飲むのも胃が受け付けないくらい気分が悪くなって、頓服のソラナックスや胃薬(なぜか腸の不快感にも効く)が飲めなかった。
少し路肩で休もうと思っても車の騒音や排気ガスが不快で気が休まらない。
江坂から尼崎までの道のりの長さにも絶望的になる。
なんとか休み休みしながら家まで帰りついたけど、発作中にバイクはほんときつかった。
例によって家に着いたら気分はすぐ回復したけど。

さすがに心が折れた。
この不調の繰り返しはいつまで続くのか。

昨日は銀行と郵便局に行く用事があったのだけれども、どちらも家から5分の距離なのに、少し歩いてまた家に引き返して気分を整えて、またさっきより遠くまで行って家に引き返しての繰り返しを経て、銀行と郵便局の用事を済ませた。
用事が終わったときはかなりふらふら。
幸い、大通りの交差点を渡らないといけない場所ではなかったし、昨日の午前中は涼しかったから助かった。
暑すぎるとより大変だっただろうし、発作が起こりやすい時の大きな交差点は鬼門で、交差点の真ん中で発作に襲われたらどうしようと広場恐怖が出てくる。

一昨日は交差点を渡らなければならないところに用事があって、それを渡るためにかなり苦労した。
しかも交差点を渡った先には警察がいる。
日中に大人の男がフラフラしながら、ときどき立ち止まりながら歩いていたら警察は怪しいと思い職務質問してくるのではないか、こちらはやましいことはないとしてもこういうときの職務質問は気力を使うので発作を誘発するのではないかと、かなり緊張した。
(ちなみに僕が職務質問された経験は、25歳の時に友達と夜に公園でお酒を飲んでいるときにされたことがあるだけです。そのときは短パン・ビーサン姿だったからか若く見えたのでしょうね、「君、未成年じゃないよね?」「いいえ成人して5年経ってます」と免許証を見せて終わり。「ゴミの始末をきちんとして、夜中だから騒がないようにね」とだけ告げて警察は去っていった。あとときどき自転車確認させてっていうのはたまにある)

発作慣れはしているので、発作が起こった時のコントロールだけはうまくなっている。
原付に乗っていた時も、頭は冷静でいられた。

しかしひさびさのきつい発作、しかも家から遠い場所、原付に乗って帰らないといけない、原付を駅前に預けて電車で帰るとしても電車中での発作の不安に耐えられるかなどの葛藤。
結局は休み休みゆっくりとより安全運転を心がけるように、大通りを避けてゆっくり走っても邪魔にならなくて安全確認をしやすい道を走るように帰った。

なによりも回復傾向にあると思っていたところにこのようなきつい発作が起こったことが1番のショックだった。

まあ、今年は113年で一番の猛暑で、健康な人も連日の猛暑疲れで内臓にダメージをうけている人が多いみたいなので、もともと内臓機能が弱っている自分は仕方ないのかなぁって思う。

昨日くらいまで心が折れていたけれど、今はだいぶん持ち直したかな。
やっぱり気長に自分の体と付き合うしかないかぁ。





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March 26, 2010

メンタルヘルスと昼夜逆転

自分がなぜ昼夜逆転になりやすいか。
昔は単に夜中に調子が上がりやすい夜型人間だと思っていた、そうではないと最近思うようになってきた。

夜中になると安心する。
昼間にはいろいろ「やらないといけないこと」に縛られて窮屈になっていた精神が、もう何もやらなくてもいい夜中に開放されるからだ。
で、夜中に調子が上がりいろいろ思いついたりゴソゴソしてしまって夜更かししてしまう。

自分の中で「やらないといけないこと」のハードル設定が高かったんだと思う。
気持ちよく「やらないといけないこと」と付き合えるようになれば、自然と昼型に戻れるはず。
あまりストレスを感じてなかった幼少期は昼間に思いっきり活動して夜中にぐっすり眠ってたもんな。

Grand theft auto のようなある種生活シュミレーションのようなゲームでは、昼間の風景の中で過ごしたいので早寝早起きプレイをしている。
リアルでは夜中なのに、ゲームでは規則正しい生活を心がけているという皮肉。
なんかやだなぁ。

前のエントリで時間に縛られない人(例えばホームレス)はかえって規則正しい生活になってくると書いたことがある。
今回の参考記事【昼夜逆転」現象のナゾ――なぜ「ウツ」の人は朝起きられなくなるのか?(下記にリンクがあります)】では、昼夜逆転の人が、昼夜逆転に対して罪悪感をなくすことで自然と生活リズムを整えていく様子が書かれている。

僕はひょっとしたら昼間に頑張りすぎたことがトラウマになって、昼間自体に自分の気づかないストレスを感じているのかもしれない。
この気付きって結構大切で、なぜ自宅療養していても昼間に活動の調子を上げれなかった理由が分かる。

よりよい一日を送るには気持ちの良い目覚めと朝の時間が大切で、朝から元気な母や友達に、「なんで朝から元気なの?」と尋ねると「今日一日何をしようか楽しみでそれを考えるとスパっと目が覚める」と答えてくれた。
こう思えるのは大事だなぁ。

今回の不調で、本当に気力がわくまで何もしない作戦は有効で、いかに自分が病んでいたか、物事を不本意な見方をしていたか分かる。
つまらないことにこだわりを持ち続けていたことも。

そんなわけで、本当に気力がわくまで何もしない作戦はもうちょっと続けます。
で、自分の身体が何を望んでいるのか、引き続き聞いてみたいと思う。


【参考】
昼夜逆転」現象のナゾ――なぜ「ウツ」の人は朝起きられなくなるのか?
――「うつ」にまつわる誤解 その(7)

(ダイアモンドオンライン)


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March 25, 2010

非常にわかりやすいパニック障害(不安障害)の記事

メンタルヘルスについての話題が豊富なダイアモンドオンラインからパニック障害について非常にわかりやすい記事。

実は5人に1人が“不安障害”!?「会社に行けない」人々が急増する理由
http://news.goo.ne.jp/article/diamond/life/2010032507-diamond.html

単発的なパニック発作は多くの人が経験したことがあると思う。
一時的な、原因不明、というより堪えていたらなんとかなるだろうと予測してその場をやり過ごすことが多いだろう、息切れ、動機、過呼吸、吐き気、目眩、下痢、寒気、頭痛など。
それらの症状が頻繁に起こり、仕事や学校など外へ行くことが精神的、身体的に困難で日常生活に支障が起きるのがパニック障害だ。
いつ発作が現れるか分からないので、外出するのが怖くなる。これは広場恐怖といわれる。
僕の場合は100m先のコンビニにも目眩と吐き気で行けなくなったことがある。

上記リンクのダイアモンドオンラインの記事に、「丈夫な人ほど要注意!」という段落があるが、僕の場合はまさにその通りだった。

発作が起きだし、それが日常的に起こるようになったのは、風邪を引いて、その治りかけに食中毒の追い打ちをくらっても仕事に行っていた。
これくらいなら大丈夫だろうと。
初期のうちは仕事中に発作が起きても、仕事終りには回復してたので、自分をだましだまし辛くても仕事をしていた。
熱が出るなど体調を壊せば、体の異常がわかって、脳も体と一緒に休ませることができる。ところが、なまじ体が丈夫な人ほど、脳に無理なしわ寄せが来てしまう。
と上記リンク先の記事にある。

自分がパニック障害と分かってからも、もともと自分の身体は丈夫だと思い(まあ実際丈夫だと思う)、記事中の脳のケアをおろそかにしてしまっていた。
正確には脳のケアをやっているつもりだった。

脳のケアをすることは身体のケアにもつながる。
僕の場合は、現在自分の自律神経の乱れの原因は冷えにあると考えている。
パニック障害になった最初期はもともと嘔吐恐怖があり、吐き気ばかり気にしていた。
(嘔吐恐怖はリンク先記事中にあるようにパニック障害を引き起こす様々な要因のひとつの幼少期のトラウマで、また書く気になれば書きます)
現在苦しんでいる腸の調子は当時かかっていた先生によると「気にしなくていい」症状だったのだけれども、今では体全体の自律神経の乱れの象徴的部分でもある。
吐き気の発作はマシになってコントロールできるようになったが、いつまでも不調な腸が気になっていた。
一時は回復した体調も、腸の乱れを正すことは放ったらかしにしたせいで、またちょっとした発作が起こるようになってきた。
漢方治療をはじめて身体の乱れの自分が気がつかなかった部分が表に出てきて、どの部分をケアしたら良いかが分かってきた。
つまりは体内時計がおかしくなっていたのと身体の冷え。
体温調節機能がうまく働いていない。
その状態で活動するから(活動してもなんとかなっていた)、身体は動いても無意識に無理をしていたストレスが脳に負担をかけていた。

それで、今心がけていることは、身体をできるだけ冷やさないようにする、生活リズムを整える、気力がわくまで無理をしない。
身体と脳が回復してきたら、自然と気力が出てくるもので、その感覚を大事にしているとこだ。

ここまで自分のケースを書いてきたけど、まだパニック"障害"までいたってないが、予備軍が社会にはかなり多いという記事が上記リンク先に書かれている。

 最近、平均的な5つくらいの中堅企業で働く約400人の会社員に対し、高塩助教ら精神科医が直接、面談などを行ってスクリーニングしてみたところ、驚くべき結果が出た。400人の中に、「社会不安障害」の疑われる人が12%。「パニック障害」や「全般性不安障害」、「PTSD」などの項目でも、それぞれ5〜10%の“予備群”が潜在していた。つまり、きちんと正確に診断すれば、「サラリーマンの5人に1人は不安障害に罹っている可能性があり、さらに少なくとも10人のうち6〜7人は何かしら精神的に困っている」というのだ。
「『うつ』の症状を拾う点数方式のチェックシートも併せてやってもらったのですが、これ以上超えると危ないという甘めの点数で評価を設定しても、3人に1人近くは『うつ』の危険水域に達し、4人に1人が確実に引っかかる点数で働いていた。メンタルヘルスで見ると、想像以上に根の深い日本の職場環境の現状がわかったのです」(高塩助教)


そして、結びにはこう書いてある。

 実際、トップの人たちは、まったく睡眠とらないで仕事している人も少なくない。しかし、トップに付いていく従業員は、希望が持てていないと、脳はダウンする。報酬、休み、評価など、自分が成長できたり、実感できたり、希望に持てることができれば、企業は不況を乗り越えられるのかもしれない。
「パニック障害などの症状のことも理解してくれる会社であれば、すぐにでも働ける」
 と、フジタさんは言っていた。
 こんな先の見えない不況には、企業も上司も自分のことに精一杯で、皆、余裕がない。生活に追われる従業員は、孤立した中で、過重労働せざるを得ない現実がある。国は、職場にゆとりを持たせて、メンタルヘルスに理解を求める施策を行っていく必要がある。


まあ、いろいろギリギリですね。
実際僕だけじゃなく僕の知人、友人でもギリギリになっているなぁと思う人はたくさん見ている。
国はメンタルヘルスに理解を求める施策を行っていく必要がある、と書いてあるけど、他人が実感しにくいメンタルヘルスの症状に社会が理解を示すのはなかなか難しい。
さらに日本は労働供給過多で、一度ブランクがあいてしまうと復帰するのが難しい。
それに一度メンタルに支障をきたした人は「ゆとりある仕事」にこだわってしまうので、まだ求人が多い業界、業種にもつきたがらない。


それで、我々はどうするべきか?
そのヒントは書かないけど上記リンク中にもでてきているし、メンタルヘルスに直接関係ないけど社会派ブロガーさんがいいエントリーを書いてあることがある。
オルタナティブのある社会。

僕はまだ全面的に賛成ではないけど、メンタルヘルスおよびその予備軍のセーフティネットとして、また再チャレンジしやすいオルタナティブな環境を整える上でのベーシックインカム導入論に興味がある。

僕の場合は、自分の身体の丈夫さを過信していたことが病気の最大の原因である。
社会を憂うより前に、もう少し自分の身体を考えて回復するのが第一。
社会問題を取り上げてこういう駄文をパソコンで書けるのは、それを可能にできる豊かな社会を作ってきた先人のおかげでもあるから。
ただいろいろギリギリな部分が目立ってきているので、変化は必要だと思う。
まずは自分ですね。



March 18, 2010

温かい飲み物とお風呂と規則正しい生活

初めて自分の体が異常な状態だと気づいて、それの回復に時間がかかると分かったとき、その時かかっていた病院の近所の川原で泣いていた。
どうしてこうなったんだろう。

もう自分の好きなことはできないのではないかという絶望感と同時に、どこか変な体ではあるけどまだ昔みたいな健康で丈夫な体に戻れるという漠然とした信心はあった。

一番ひどい発作のあと、パニック障害と診断されてから(それまでは漠然と自律神経失調症と診断されていた)、回復の道標が見えて飛躍的に回復してきた。

まだ健康だった頃、朝はコーヒーで始まり、夜はお酒(特にビール)で締めるという生活が習慣だった。
発作が頻繁に起こっていた時は、コーヒーを飲むと気分が悪くなったし、ビールは日々の節約生活のために控えていた。
酷い状態からだいぶ回復して仕事に復帰した後、今までの分を取り戻すようにコーヒーを飲み、ビールを煽った。
特にビールはよく飲んだ。
まだパニック障害と自分が知らない時にはずいぶん助けになってくれたビール。
不安で気分が悪い時にもビールを飲むと神経がやわらぐのか楽になった。
(実際パニック障害と分からない人が酒に頼ってアル中になるケースがあるらしい。僕はアル中にはならなかったけど)

ここまで読むと自律神経に詳しい人は、やっちまってたなと思うだろう。
特に内臓系の自律神経。
コーヒーを飲むと急激に体温が変化するし、ビールはアルコールよりも腸を冷やしてしまう。
やっぱり自律神経系の復調の基本は体温調節にある。
体を冷やすことは非常に自律神経に悪い。
でも、自分は薬の効果で昔みたいに元気になったと錯覚、思い込みで無茶をしていた。
あとコーヒーとビールのない生活は味気ないと意固地になっていたところもある。
僕もこのことに気づいたのは去年の漢方治療あたりからで、まったく馬鹿だったなぁって思う。
まあ、ここまで無茶をできたということはやっぱりもともと体が頑丈だったんだろうけどね。


たぶん今日で昼夜逆転は戻ったと思うので、今度は体温調節がうまくできるように心がけたい。
今はあまりがんばらないようにしているけど、ここはがんばらないとね。
温かい飲み物と温かいお風呂で体をいたわってあげて、体温調節のリズムがとれて自然と規則正しい生活ができるようにしたい。
というか、体温変化がここまで重要だとは思わなかった。
お風呂も今までシャワーばかりだったし、もともと体温が高いせいか自分は寒さに強いと勘違いしていた。
思えばまだ10代の頃、とあるお医者さんに「君は冷たいものが好きだからお腹の調子に気を付けた方がいい」という警告を受けていたなぁ。。。


あ!
でもコーヒーとビールは完全にやめたわけではなく、飲みたいときには飲むようにしてます。
正しく付き合うとどちらも身体にも心にもいいし、やっぱり味気がない。
でも昔みたいに意固地に摂るものではないと思っているので、体と相談しながら飲むようにしてます。


自律神経的にはしょうが紅茶によい効き目があるらしいですね。
朝の一杯はコーヒーではなく僕も紅茶を飲んでいます。
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February 15, 2010

久しぶりの水泳

久々に水泳に行ってきました。

ほんと久しぶりなんで軽ーく、ゆるーく泳いできたんですが、かなり体がほぐれた!
なので今夜はなかなか体調が良いです。
最近まで腸にガスが溜まると目眩の症状がでてきて心配だったけど、なんとか大丈夫でした。
でも、まだまだ無理はしないほうがいいっすね。

去年12月の最悪期に「体調が良くなるまで、無理はしないでおこう、気乗りしないものはしないでおこう」と決めてから、初めて自発的に心から泳ぎたくなって、多少体調的にはそんなに良くなかったけど、思い切っていけました。

まあこの調子がだんだん上がるといいな!
そしてジム通いが作業的、義務的にならないようにしよう。

February 09, 2010

スポーツ選手とパニック障害

僕の場合、スポーツを通じてパニック障害の症状が軽減したので、スポーツ選手にもパニック障害にかかったことがある人がいることで認識を新たにした。

僕のように軽い運動としてやる場合と、プロスポーツ選手のように常にプレッシャーと闘う場合とは全然違うのだろう。
過呼吸型でも吐き気型でも運動中に発作が起きると本当に辛いので、パニック障害と付き合いながら、もしくは克服しながらプロスポーツ選手として活躍する人は心の底から尊敬する。

最近ではサッカー日本代表の内田選手の嘔吐症が話題となっていた。
内田 嘔吐症再発も引き続き代表帯同へ(1月30日)デイリースポーツ
もう大丈夫!!内田、中国戦に先発濃厚 (2月6日)サンケイスポーツ

吐き気の症状は心因性、精神性と様々な場合があるので彼がパニック障害かどうか分からないが、休養が回復に繋がらないことや、ガムやアメで症状が軽減するといったことから、おそらくそうであろうと言う意見もみられる。
サッカー日本代表 内田篤人選手とガムAXIA〜カウンセリングの日々〜

これからサッカー日本代表選手として想像を絶するプレッシャーがあるとは思うけれど、先の対中国戦でいい傾向が見られた。内田選手はフル出場を果たし「もう大丈夫」という感覚をつかんだようだ。ガムというお守りと「もう大丈夫」の感覚は非常に大事で、もし彼の症状が心因性なら、これからの試合を通じてこの「もう大丈夫」という感覚を積み重ねることによって自信がつき、症状は回復傾向に向かうと思う。
内田がフル出場、定位置奪回へ/東ア選手権(2月6日)サンケイスポーツ

ただしガムなどのお守りはひょっとするとだんだん効力が薄れていくかもしれない。自分の経験だと、お守りだった胃薬や炭酸飲料を服用しても吐き気が収まらなかった時に、逆に効かないショックを受けて症状が悪化したことがある。
あと、「もう大丈夫」の直後は実はまだまだ不安定な時なので、もう大丈夫だと思ったのにやっぱりダメだったことがあると一気にぶり返すことも考えられる。

もし彼の症状が心因性なら、一番大事なのは周りの理解だ。
これは「病気に負けるながんばれ」でも「無理はするなの強要」でもなく、「彼のやりたいようにやらしてあげる」ことだと思う。
あまり励ましすぎてもプレッシャーだし、無理をするなと休養を強要しても気持ちが沈むことにより症状が悪化するかもしれない。
まあ本人が無意識のうちに過度のプレッシャーを抱えているなら、さりげなくそのプレッシャーを和らげてあげたほうがいいと思う。結構その加減は難しいんだけど。

野球の日本ハムの小谷野選手がパニック障害をほぼ克服している。
本人がまだ今でも多少の不安感を感じているのでほぼという表現になる。
小谷野選手の回復から大活躍の背景には福良淳一ヘッド兼打撃コーチの存在がある。

以下ZAKZAKからの引用。
福良淳一ヘッド兼打撃コーチ(49)は、3年前は2軍監督として小谷野を指導していた。「とにかくまじめな子。まじめ過ぎる。時にはベンチ内でも吐いてしまった。代打で行かせようとすると吐く。チェンジになって守備から帰ってきて、自分が先頭打者となるともういけない。審判に言って少し待ってもらったりしていた。自分にとって指導者として初めてのケースで戸惑った」と振り返る。

症状が劇的に改善されたのは、同年秋の宮崎フェニックスリーグだった。「選手の数が足りなかったこともあって、十数試合に全部出場させた。『多少無理をしてでも、とにかく打席に立とうやないか』と話し合った。全試合に出られたことで自信になったのではないか。結果を恐れるあまりに発作が起こるようだから、『結果は考えるな。どうでもいいやないか』と言って聞かせた」と福良コーチは明かす。
パニック障害と戦いながら得た勲章 日本ハム・小谷野
zakzak

福良さんの励まし方はパニック障害の人に対する励まし方としては概ね正解で、「結果はどうでもいいから、とにかくやってみよう」というプレッシャーの除去と、やってみた結果大丈夫になってきたという自信のつけ方が含まれていて素晴らしい。
ただ、これは回復傾向にある場合に有効で、本当に辛い時は休んだ方がいいんだけど。
「無理をしてでも」はパニック障害にとってあまりいい言葉ではないかもしれないけど、その無理をしてでもの先に本人のやりたいことがある場合は僕は有効だと思う。
やりたくないことを無理にさせるのは症状の悪化につながるけど、やりたいことがその方向にある場合は「無理をしてでも≒辛いかも知れないけど勇気を出してみて」の解釈だと、やってみたら大丈夫だったという自信がつくことが結構あるのでなかなか効果が高い。

内田選手の場合はこれから一試合一試合の結果が厳しく求められる世界にいるので、ファンも関係者も結果を求めるなとはなかなか言いにくいかもしれない。
ただ、周りがなかなか分からない病気だからこそ、周りが理解してあげることが大事なのが心因性の病気の特徴でもある。
周りの理解度が病気の回復の大きな薬になることは、経験者なら胸にしみて分かると思う。

中川家のお兄さんも言っていたが、いかに周りの人に打ち明けて解ってもらうか。それが一番の良くなる方法なのだが、まだまだ認知されていない病気なので・・・
テレビ等のマスコミで取り上げてもらい、たくさんの人に解ってもらうのが一番!
パニック障害で大変な時は会社や学校等に行けなくなり、周りから‘サボってる’て思われたりするのが一番辛いだろうから・・・
早く認知される様になって患者さんがしっかり治療出来る環境になって欲しい。
(プロレスラーの秋山準さんの言葉)


内田選手は、本当に本当に大変な状況だと思うけれど、ひとつの練習、ひとつの試合ごとに「大丈夫」の自信をつけていって、ぜひともワールドカップで活躍してほしいと思っています。
あと内田選手を信じてチャンスを与えている岡田監督、その他関係者各位にも感謝したいと思います。


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February 05, 2010

パニック障害の理解のされにくさ 中途半端さ

うつ病についてはニュース記事で多くとりあげられつつあるが、最近パニック障害などの不安障害についての記事も増えてきつつある。

トップ営業マンが突然パニック障害に!一体何が彼を追い詰めたのか
(ダイヤモンド・オンライン)
- livedoor ニュース

ダイヤモンド・オンラインは会員制のニュースサイトなので全文引用は控える。
大まかな要約はこうである。

 トップ営業マンだったフジタさん(仮名)は突然謎の発作に襲われた。調べてみるとパニック障害が発症した模様。
 一旦退職し再就職したが3週間で辞めることとなる。そこは大手といえども離退職率の高いブラック気味軍隊会社だった。その会社のノルマは、毎日80件の会社を回ることだった。確かに利益は上るが「そこにはヒューマニズムがない」とフジタさんは言う。彼は困ったら助け合える、人情味のある家族のような会社にいたかったというのだ。「安くても、長く続けられる仕事のほうが幸せかもしれない」
 かつて一流営業マンだったフジタさんは、実家に住みながらニート的な生活をしている。
 「周りからは、遊んでるだけだろうって、わかってくれないんです」 
 彼女にも、働かないことを理解してもらえず、フラれてしまった。
 その後フジタさんは症状を抑えるコツを身につけた。ハローワークで、この症状を訴えても、「認められない」などと突き放され、相手にしてもらえないという。
 「働きたい。会社に行くだけで安心する。気も紛れます。でも怖い。理解してくれる人のいる会社であれば、行けるのですが…」
 こうしたパニック障害や社会不安障害などの症状を理解してくれる会社であれば、「すぐにでも働ける」という。でも、「周りには気づかれないし、説明しなければわかってもらえない。中途半端な存在」と、フジタさんは自分の症状を見る。
 「嫌でも働いて、税金を納めさせるのが、国の方針なんでしょうか。みんなが笑って過ごせる国には、ならないんですかね?」
 企業が彼らを受け入れるためには、まず社会がこうした症状を理解していかなければいけない。



自分がパニック障害になった時に感じたことは、
「働けるんだけど、いざという時に理解してくれる人がいないと不安」
「リラックスしているときは健常者と同様のパフォーマンスを得られるが、不安要素がある時は駄目になるので非常に中途半端な感じ」
などと「中途半端感」がすごくある。

パニック障害の理想の治療の仕方は、仕事や交友関係において「やってみると意外と大丈夫だった」という経験を重ねることで飛躍的に回復状態に持っていくことである。
幸い僕の友達はほんとに思慮深く僕の状況を親身にしかも押し付けがましくなく接してくれているので、交友関係においては差し支えなく、むしろ彼らのおかげで回復が早まっている。

ただ、社会は厳しい。
今の世の中、健常者でさえなかなか職がない時代だから仕方がないことかもしれない。
医者もハローワークの人もこう言う。
「症状を回復させてから仕事を探した方がいい」
「どうしても働きたかったら病気をクローズさせたほうがいい」
しかし、パニック障害に関してはこれはあまり有効ではないと僕は思う。

1.パニック障害は「やってみれば意外と大丈夫」だけど「いざという時に理解を示してくれる」という環境で飛躍的に回復傾向になる。
2.今の再就職環境ではブランクに対して冷たいので、病状を大幅な回復を待つにはブランクが広がりすぎる。
3.病気をクローズにすることは、さらなる不安感との闘いになるのでクローズ就職は高い確率で病気の再発につながる。

これらを踏まえて、パニック障害など心因性の症状を持つ人が社会復帰していく過程には、症状をカミングアウトしても偏見の目で見られず、仕事を無理なく徐々にこなすことで自信をつけることによって、健常時代と変わらない、しかも辛い経験を得たことにより深みのある仕事ができるようなプログラムがあることが望ましい。

望ましいんだけど、やはり不況の現在では民間でこの様なプログラムが組めるところはなかなかないだろう。
人材を大事にする会社に所属していて、辞める前に発症が分かり周りに理解を得られている人は、幸運なことにそのようなプログラムによって復帰している人もいる。
しかし、パニック障害は発症から病因の特定が難しいこともあり、原因不明の症状で自分を責めた結果、自主退職をしてしまう人もいる。
僕の場合はそうだった。


民間は民間で大変な時期なので、それならば行政にと思うのだけれども、パニック障害の行政における認識は前述のハローワークの件でも分かるように中途半端で、社会復帰のプログラムも整っていないし(一応あるけど)、かといって休養中の補助も自立支援法の治療費負担減くらいしかない。

フジタさんのように「理解してくれる会社があれば働ける」と思っているパニック障害持ちの人は多いと思う。
その理解とは難しいものではないし、パニック障害持ちはお荷物ではなく病状が回復したら十分戦力になる人材になりうる。
もともと真面目で几帳面な人がかかりやすい病気と言われているし。

とはいえ、海外ニートさんのブログを読んだけど、病欠有給休暇制度さえも設けていない日本ではなかなか難しいことかもしれない。
以下海外ニートさんの「有給休暇の本来の使い方は、遊ぶため」です。から引用。
何度も書いて来たけど、海外では「有給とは別に」sick leave(病欠給)というモノがあって、年に2週間(シンガポールの場合。入院の場合は60日)まで取得可能(給料も当然全額出て、診察代も会社持ち)だ。もちろん有給には一切手を付けなくてオッケー。なぜなら「有給は遊ぶためにあるから」。って言うか、それ以外の理由なんてないだろ? ちなみに俺は今現在で病欠給は5日(年14日)消化。有給はまだ10日以上残してあるので、例の新型インフルエンザの騒動が収まったらまたどっか海外に遊びに行く予定。:)

正直、sick leave(病欠給)がない国ってのは聞いた事がない。特に日本は先進国、経済大国wとか言っておきながらsick leave(病欠給)すら定められてなくて、病気で休んだら有給が削られるなんてエグ過ぎるだろ? これはクソ会社の問題って言うより傲慢な国の問題かもな。仕事絡みのストレスでウツ病なったり、過労死や過労自殺など世界でも類を見ないような社会問題が頻発してるのに見ないふり、聞こえないふりか? 連日終電ギリギリまで働かせておいて「体調管理も仕事のうちw」って言ってるのと同じレベルでクソだな。まあ、もし今後sick leave(病欠給)が国の法律で定められても、男の育児休暇みたいに実際には名目だけで誰も使えないなんてオチになったりしかねないのが日本のクソ労働環境w。マジでバカと日本だけは死ななきゃ治らない。。。

 

でもね、実は日本の企業も捨てたものじゃないんですよ。
僕が去年末に面接したとある企業では、症状をカミングアウトしたにもかかわらずブランクや病気は問わず、僕のキャリアやポテンシャルを紋切り型的に見ずに判断してくれるところがあった。
残念なことに、その時僕は、腸の漢方治療の過程における好転反応中で働ける状態になかった。
なぜ面接を受けたからは知人の紹介があったからなんですが。。。
この企業の人達はすごくいきいきと働いていたし、ひとつの社会的失敗で人の全部を判断しない姿勢を感じた。
できればそこで働いてみたかったので、もう少し回復したら再アタックを掛けてみる予定です。


僕も一時症状好転機にクローズ社会復帰をしたけれども、これは本当に本当に辛い。
辛いどころか逆に症状を悪化させてまたドロップアウトしてしまった。

パニック障害持ちはちゃんと活かす環境があれば社会人として普通に活躍できる人は少なからずいるはず。
まだまだ社会が理解不足でも僕たちは進まなければならない。
前述の企業があるように、あるいはまた別の生き方があるように、心因性の患者を大量に吐き出しても、なかなか理解せず回収しない社会においても、僕らは強く生きていかなければならない。


December 05, 2009

2009年8月の体調

一人で部屋でいると体調がなんとなく悪く腸が冷たく重い感じがするが、仕事に行ったり人と会ったりすると体調が回復するという状態が続いてた。

しかし8月に入ると腸の不調が外に出ても続くケースが多くなってきた。

吐き気、えずき、すぐトイレに行きたくなるようなお腹がくだすような感じ。

吐き気は一回えずいたら楽になっていたが、一日に2〜3回えずくようになってきたし、一回のえずきかたもひどくなっていった。
トイレの回数も増えた。

その時から前々から考えてた漢方治療を実際受けてみようという気になった。

8月のお盆前に海に行った時。
朝、出発前に一回えずいてトイレに行った。
友達の一人と合流し、海の駅でもう一回トイレ。
全員揃ったら体調が回復、朝ご飯、昼ご飯とも普通に食べれて、ビールも飲めた。
海で泳いでいるうちに体調はかなり回復。不調だったことは完全に忘れる。
夕方、地元に帰ってからまた不調になりもう一回トイレに行く。
地元で海に行った友人達と焼肉を食べに行く。食べることにプレッシャーを感じるためか店の前で順番を待っているときに気分が少し悪くなるが、店に入ると元気になり肉もビールも飲めた。
次の日は先日にいっぱい遊んですっきりしたおかげで体調は良い状態。

8月にほんとにダメと感じた日。
2009年春くらいからスポーツジムに行って、水泳と筋トレとストレッチをしていた。プログラムがあるときはティラピス、ヨガにも参加した。

そのティラピスの最中に体を折ったり頭を下に下げると、結構きつめの吐き気に襲われて、内臓がだいぶんやられていると実感。
水泳中も激しいゲップのせいで遠泳ができずプールコースの途中で脚をつくこともあった。

もう一度内臓の内科的な検査と、内臓の神経バランスの治療のために漢方を試してみたくて、隣町の漢方主体の内科病院を9月に予約した。


October 22, 2009

過敏性腸症候群2

過敏性腸症候群を伴うパニック障害患者の臨床的特徴


このサイトには下記の記述がある。

(臨床調査により)PD患者中36.0%がIBSを伴っていた.IBS先行例は38.9%, PD先行例は29.6%, 同時発症例は14.8%であった

僕は同時発症例だと思う。

初めてパニック障害だと診察してくれた先生には最初、嘔吐恐怖からくる不安から吐き気の苦しさばかりを訴えていた。

毎日下痢をしているとはいえ、その時は日常生活にあまり支障をきたさなかったので、不気味に思いながらもその下痢については先生に訴えなかったと思う。

パニック障害のほうがだいぶんコントロールできた頃に、ふと先生に、
「毎日下痢気味で少し大変なんですけど」
と尋ねたら、
「気にしなくてもいいよ。君は自分の体調を観察しすぎて心配になる癖があるから気にしないように」
と言われた。

まだパニック障害だと自分で認識してなかった時に内科の先生に尋ねた時も、
「下痢はまだいいほうで便秘のほうが内科的に問題が多いから気にしなくていい」
と言われた。

そんなものかと思っていた。


しかし一度復職した時のことである。
吐き気の発作はだいぶん治まったのだけれども、下痢の症状がひどくなってきて通勤が苦痛になってきた。

結局、そのため他の体調や気分の不調が続いたため、また仕事をやめることになった。

仕事のために土曜日も診察してくれる心療内科に変えていた僕は、そこの先生に自分の症状を訴えて、過敏性腸症候群と診断を受けた。

一応薬をもらったけど、あまり効き目がなくて、去年はついに外に出るのが億劫になり気力もない状態になっていた。


自分の下痢症状は本当に過敏性腸症候群か分からない。
他の方のブログや口コミを見てみると僕以上に苦しんでいる人もいれば、比較的軽度な人もいる。

そういえばアメトーークでおなかピーピー芸人特集をやっていたなぁ。


今年になって気力の回復傾向にある僕は、体質改善も兼ねて、漢方治療をメインに行っている内科クリニックを訪れた。

今はそこで漢方治療をおこなっている。
一時は一日に何回も便意を催したけれども、漢方治療をおこなってからは一時腸の不調があったものの、少しづつかいふく傾向にある。
詳しくは日を改めて、その漢方治療について書いていきたいと思う。




October 21, 2009

パニック障害の妊娠・出産・育児2

なんとタイムリーな!
昨日、パニック障害や鬱などの精神系・神経系の病と妊娠について書いたところ今日Yahooニュースで下記の記事を発見した。

<抗うつ剤パキシル>妊婦服用で新生児に副作用30件

このニュースではパキシルのみの記述だけど、他のSSRIやソラナックスなどの安定剤はどうなんだろう?気になるところ。


あれからまた少し調べて、一問一答形式だけど、よさげなサイトを見つけた。

たまごママネット/パニック障害・うつ病

また情報があれば書いてみます。
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